私は産後4ヶ月頃「産後うつ」と診断されました。私は社会人として、激務な仕事をしてきた自信がありました。
その中で、うつ病になっていった同僚も見てきましたが、私はなんとか頑張れていたし、うつとは無縁かと思っていました。
そのため、病院に行くのはとてもとても嫌でした。
しかし、私の苦しむ姿を見て、背中を押してくれたのは主人です。
診断名を聞いたときはやはりショックでしたが、思ったより気負う必要はないこともわかりました。
産後うつになった原因は?
私は赤ちゃんが産まれるまで、体調が悪くほぼ寝たきり状態だったため、体力や筋力がなくなってしまっていました。
産後、抱っこや立ったり座ったりと赤ちゃんのお世話をするのがかなりしんどかったです。
そんな毎日を続けていたところ、膝や腰、踵、腕と全身に痛みが生じ、日常生活が困難になっていきました。
寝ても冷めても身体中が痛い中での育児はとてもストレスです。
それに加え、息子は生まれてからよく泣き、育児に対するストレスも大きかった事が原因として産後うつになりました。
うつ症状は?
産後1ヶ月くらいで、
このままどうなっていってしまうのだろうという不安感
焦燥感
めまい
不眠
の症状が現れました。
特に夜になるのがとても怖く、身体が無意識に硬直しているこうな感覚がありました。
時には消えてしまいたいという気持ちにもなり、涙がとまらない状態になってしまい、自分でもこれはまずいと思いました。
家族に相談して主人には、1ヶ月の育休をとってもらうことになりました。
メンタルクリニックから精神科に変更しました
メンタルクリニックを受診し、そこでは「不眠症」と診断されました。
睡眠薬が処方されましたが、効果があまりなく、先生もこれ以上やりようがないとあまり取り合ってくれませんでした。
先生には、子育ての相談場所として市の相談窓口があるので行くようにと言われたのですが、私はすでに行っており、途方にくれてしまいました。
産後4ヶ月頃、子供の3、4ヶ月検診がありました。
そこで診てくれた小児科の先生が、私の表情や顔色が悪かったのか、「お子さんより、お母さんの方が心配だ」と引き止められました。
私は今までの経緯を話したところ、精神内科専門の大きな病院を紹介してもらいました。
すぐに電話予約をしたところ、なるべく早めの予約を受け付けてくれ、今回の「産後うつ」の診断に至ります。
病院によってこんなにも対応が違うのかと驚きました。
産後うつを治す為に行った治療法
投薬治療
私の場合は抗鬱剤と睡眠薬を処方されました。
私は抗鬱剤の副作用があり、最初はふわふわとした感覚が気持ち悪かったです。
薬にはだんだんと慣れていき、無性に涙が出たり、眠れないという症状は薄らいでいきました。
カウンセリング
2週間に1度のカウンセリングに通院しました。
家族には言いづらい話も先生に聞いてもらい、共感してもらえることで随分と楽になったように感じました。
産後うつにならないための2つの対策
赤ちゃんにどれくらい慣れているか考えてみる
私は親戚周りに赤ちゃんがおらず、生まれたての赤ちゃんがこんなにも泣くものだと思いもしませんでした。
冷静に考えれば、赤ちゃんは泣くこと以外に表現方法がありません。
赤ちゃんが泣くことはしょうがないことなのですが、寝ていてもいつ泣き出すのかと冷や冷やで神経が緊張しっぱなしになっている状態は危険です。
赤ちゃんに慣れていない人は、赤ちゃんは泣くことが仕事!少しくらい泣かせても大丈夫!と「毎日、繰り返し、強く」思うことです。
人に頼る
困ったときに、頼り方がわからないと思っているうちはまだ余裕がある証拠ですが、事前によく考えてみてほしいです。
家事や育児の中で、いざ人の手が必要な状態になっても、頼り方を間違えると余計大変なことにもなりかねません。
友達もだいたい里帰りしているし・・・
と深くは考えずに里帰りしましたが、実際、実父は仕事で忙しく、実母は祖母の介護で忙しかったため、やや無理がありました。
実質、日中は1人ぼっちで、田舎なので病院も遠く、早めに切り上げました。
自宅で一時預かりやヘルパーなどを使って生活する方がよかったです。
産後うつはいつまで続く?
私の場合、薬の量は少ない方なので、減らしてなくせるレベルとのことです。
産後うつ以前の状態に元に戻るまでには、人によって数年かかる場合もあるようで、いずれにせよ焦らずに頑張っています。
今、産後うつと診断をされてから、2ヶ月が経ちますが、まだ通院はしています。
月に通う回数は減ってきており、だいぶ笑顔で過ごせる日は増えてきました。
また、何かやりたい意欲が戻ってきて嬉しくなるときもあります。
ですが、たまに焦燥感があるので先生は先1年ぐらいは様子をみる必要があると言われています。
子育ては側から見ているより、体力・気力を使うものです。
産後うつになってしまうのは珍しいことではないと今は言えます。
もし、苦しんでいる方がこれを見ていたら、きちんと声をあげて1日でも早く治療してほしいと思います。

参考記事産後の子育てで待ち受ける心と体の変化とは!?気をつける事は?
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産後の子育てで私を襲った心と体の変化についての体験談です。 私は不妊治療の末に妊娠することができ、その後重いつわりでやせ細り、切迫早産のため出産までは自宅安静の日々でした。 出産したらかわいい赤ちゃん ...
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