本記事はわが家の上の子が吃音になったときの原因や、対策を紹介します。
弟が産まれ、上の子に変化が訪れました。
それは「吃音」です。
上の子は周りのお友達に比べて言葉がとても早く、要求などたくさんお話ししてくれていたので助かっていました。
それが弟が産まれたことによるストレスなのか・・・
私はとても悩みました。
言葉でのコミュニケーションがとりずらいと、お互いにストレスがたまってしまいますよね。
わが家の上の子の場合は、私が上の子に対する態度を変えることによて吃音がおさまりました。
下の子が産まれてから上の子がどもるようになった
赤ちゃんが産まれる前、上の子はときどき私のお腹に話しかけたり、お腹に触ったりして、下の子が生まれるのを楽しみにしていました。
その様子を見て私は、『これなら、いいお兄ちゃんになってくれるかも…』と期待していました。
そして上の子が2歳半の時、下の子が生まれました。
吃音は日に日に悪化していった
上の子は最初、とてもうれしそうでした。
頭をなでたり、ほっぺにチューしたり。
でも、しばらくすると上の子に変化が現れてきました。
それは“どもり”です。
自分が話そうと思っている言葉がうまく出てこない様子で、もどかしそうに口に手を当てて、「おー、おー、おー、おかあ、さ、ん」と、言うのです。
最初はそれほど気にもとめず、軽い気持ちで「あわてなくていいから、ゆっくり話しなさい」と言い聞かせていたのですが、
上の子のこの変化は、気のせいなんかじゃありませんでした。
日に日に、だんだんとひどくなっていったのです。
それは、聞いていて辛くなるほどでした。
どもるようになった原因は私の上の子に対する態度
私はとても心配になり、上の子がこんなふうになってしまった原因は何だろうと、
下の子が生まれてからのことをふり返りながら、一生懸命に考えました。
そうしたらありました、思い当たる節が。
上の子は下の子が生まれてからなんだか落ち着きがなく、いつもはしゃいでいました。
下の子が寝ているそばで飛び跳ねたり、ベビーバスを使って下の子を入浴させているときに周りをうろうろしていました。
下の子がけがをするんじゃないかと、見ていてこっちがハラハラするようなことばかりしていたのです。
そんな時夫は、上の子を容赦なく叱りました。
頭を思いっきり叩くのです。
ベチンッ!と。
当然、上の子は大泣き!
私は、見ていてかわいそうになりました。
でも、当然のことですが生まれたばかりの下の子に手がかかるし、いつも眠いしで、それまでのように上の子にかまってあげる余裕がなかったのです。
心の中で「ゴメンね・・・」と謝っていました。
上の子にたくさん愛情を注ぐ努力をしました
でも上の子がどもるようになって私は、このままではいけない、なんとかしなければと考えました。
子育ての雑誌を見てみると、
やはり下の子が生まれると上の子は親の愛情が全部下の子に行っていると感じ、自分は愛されていないと考えて情緒不安定になることがある。
と書いてありました。
「やっぱりそうだったのか・・・」
そこでまず実行したことは、とにかく叱らないこと。
夫に、上の子は愛情不足が原因で吃音になっている可能性があるから、あまり叱らないでとお願いしました。
絶対に叩かないで、と。
もちろん私自身も努力しました。
下の子が寝ている時はできるだけ上の子の相手をしてやるようにしたのです。
膝に抱いて絵本を読んであげたり、一緒にお絵かきをしたり・・・
下の子の世話も、上の子にできそうなことはやらせてあげることにしました(やりたがっていたので)。
私がそばで見守りながら、湯冷ましやミルクを飲ませてもらったり、おむつを取ってきてもらったり・・・
そして、その後は必ず褒めてあげるようにしました。「やっぱりお兄ちゃんだね~、偉いね!」と。
どもることがなくなりました
私と夫は上に挙げたようなことに気をつけて毎日努力しました。
それでも、長男のどもりはなかなかすぐには良くなりませんでした。
ものすごくじれったそうに辛そうに話すので、かわいそうで、正直、長男の話を聞くのが辛かったです。
「もう、無理に話さなくてもいいから・・・」と。
そんな日々がしばらく続きましたが、でもある日ふっと、長男のどもりがあまり気にならなくなっていることに気がつきました。
おそらく半年から8ヶ月ほど経ったころだったと思います(1年はかからなかった気が)。
たぶん少しずつどもることが減っていって、
そのうちほとんどどもらなくなっていったのでしょう。
いつの間にか治っていたっていう感じです。
下の子もだんだん大きくなって生まれたての時ほどは手がかからなくなったことで、
私も気持ちに余裕ができて、より一層上の子に愛情を注げるようになっていたのだと思います。
上の子も、今までいなかった新しい家族を含めての生活に慣れて、精神的に安定していったのかもしれません。
なにはともあれ、ほんとうに良かったです。
夫も私もほっと胸をなでおろしました。
子供が吃音になり私が学んだこと
子供が吃音になり、私は学びました。
子供は大人が考えている以上に繊細で傷つきやすいものだということを。
特に、下の子が生まれたら上の子はとても不安で情緒不安定になるので、
それまで以上に上の子に愛情を注がなければいけないということがよくわかりました。
うちの子の場合は、特にお医者さんに連れて行かなくても、親の対応を改めることで自然に治りました。
でも中には重大な病気が隠れている可能性もあるかと思いますので、もし心配なら早めにお医者さんに診ていただいたほうがいいかもしれませんね。
