子供はみんなそれぞれ素敵な個性を持って生まれてきます。
100人いたら、100通りの個性がある。
しかし悲しいかな、その個性もだんだん大きくなるにつれなくなっていく子が多いんです。
小学校、中学校、高校へと進学していく過程で友人にもまれ、世間にもまれ、だんだんと『普通』を意識していくことに。
その結果、大人になるころには、その子特有の個性も薄れ、『普通』になってしまうのです。
でも本来の個性を押し殺し、普通になってしまうのはとてももったいないこと。
もちろん、世間に合わせて上手に生きていく技術も世の中では必要です。
でも、その根底には個性をきちんと持ち合わせていてほしいですよね。
本記事で個性を大切に、そして自己肯定感の強い子に育てるため、日々気を付けている2つのことを紹介します。
子供の自己肯定感を高める方法①
まず1つ目。
それは、子供を見て、
「何やってるの!」と怒りたくなる瞬間にグッとたえること。
大人が「何やってるの!」と思う時、たいてい、子供はその子独特の考え方で動いている時です。
動いていたり、思考中で、じーっとしていたり、さまざまですよね。
とにかく、「何やってるの!」の瞬間に、それを言わずに少し待ってみるんです。
時間に余裕があれば、そっと見ているのがベスト。
「一人ではさみを使っちゃいけないよ。お母さんと一緒に使おうね」
そう約束をさせているとします。
ところが、一人で勝手に使っていたところを目撃!
2歳くらいなら、慌てて止めないといけませんが、3歳にもなってくると、危ないことがわかってくるので、無茶な使い方はあまりしないものです。
危ない使い方をしているのでなければ、少し様子をうかがってください。
ある子は、はさみを勝手に使っていて、その子の親が様子を伺った結果、美容師さんの真似ごとをしていたようです。
「大きくなったら、髪切る人になりたいの」と、美容師ごっこをしていたのですね。
もしあの時、「何やってるの!」と止めていたら、この子が将来美容師さんになりたがっているだなんて、誰も気が付かないことでした。
気が付いたことで、今後、はさみを使っていても、大らかな気持ちで見守ることができます。
そして、その子も、はさみを使うことがさらに楽しくなるでしょう。
子供の自己肯定感を高める方法②
次に2つ目です。
「他の子と比べない」です。
頭では分かっていても、なかなかできないこの行動。
ついつい、悪いところばかりを比べてしまいます。
例えば、わが子で言うと、外遊びがあまり好きではありませんでした。
3歳くらいの男の子。
誰もが、はしゃいで走り回る子を想像する年齢ですね。
私も、子供とはそういうものだと思っていましたが、わが子はそうではなかったのです。
公園に行くよりも、家で絵本を読んでいる方が好き。
お友達が公園で走り回っていても、つられて走り回ることもありません。
遊具でみんなが楽しそうに遊んでいても、一人座って、近くにある噴水をじーっと眺めている、そんな子でした。
そのため、運動面でいうと、何をやっても一人おいていかれます。
なんとか外遊びを好きになってもらおうと、一緒にボールを使って遊んだり、一緒に滑り台を滑ったり、とにかく一緒にいろいろな外遊びをしました。
でもやっぱり、大した興味は示しません。
ボールが転がっていくのを、ただただ眺めているだけです。
どうして、外で元気よく遊ばないんだろう。○○くんみたいに…。
私がいつも思っていた感情でした。
でも、それを本人に言うことは決してしません。
自己肯定感を下げると思ったからです。
周囲に相談しながらも、見守ることに決めました。
そしてそのまま成長した息子。
今は小学校3年生になりましたが、相変わらず運動には興味がないようです。
ただ、個性を発揮しはじめました。
小さいころから絵本が好きだった息子。
今では、人体の本や宇宙の本を読んで、血液のことや、土星のことなど、私が知らないことをたくさん教えてくれます。
家で工作をすることが好きだった息子は、今では、段ボールを使って、さまざまなものを作ります。
宇宙船だったり、おうちだったり、飛行機だったり。
その出来栄えは、すばらしいものがあります。
運動は好きではありませんが、負けたくないという気持ちを持ち始めたようで、自ら練習するようにもなりました。
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自己肯定感を高める為に子供の頃から意識してしたい声掛け方法
子供の個性を尊重してあげよう
自己肯定感が高いと、「どうせ自分なんか…」という気持ちをあまり持ちません。
そのため、やろう!やりたい!と思ったことを、自ら行動していくことができるのです。
小学校に上がる前までに、自己肯定感の高い子に育てられれば、あとは自分で進んでいってくれますよ。
「何やってるの!」をグッと我慢する、「他の子と比べない」、この二つを幼少期に実践すれば、わが子の個性がだんだんと見えてきます。
その個性が見えにくい子ほど、小学校に上がるころに開花してくるのではないでしょうか。
まわりの親子を見ていると、子供の個性をなくしてしまっているのは、親の発言や態度が多いです。
子供一人ひとりが持つ、100通りの個性を、ぜひ殺さず、活かしていってあげて欲しいとですね。
幼少期に育んだものは、その後のその子の人生に大きくかかわってくるもの。
その子の個性を伸ばし、その子だけのすばらしい人生のはじまりを後押ししてあげられたら、親としては大成功だと思います。
ぜひ、この2つの行動を実践してくださいね。

